新年のご挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。同窓の皆様におかれましてはご健勝のこととお喜び申しあげます。今年も宜しくお願い申し上げます。
さて、昨年は元旦より能登半島地震の発生でお正月どころではなかった事を思い出します。石川県や富山県の同窓で被害を受けた方がいらした為、皆様から支援金のご協力をいただき、被災された皆さんにお渡しするのが当時は精一杯でした。その後も石川県では度重なる余震、9月の大雨と続き、復旧、復興がなかなか進まないのを歯がゆい思いでおりますと共に、引き続き目を向け情報の収集と対応が必要と感じております。
その中で、2011年の東日本大震災で被災された岩手県の及川陽次先生が3月頃から毎月のようにボランティアに能登へ行かれ、被害の最も大きかった廣江雄幸先生の様子を知らせてくださいました。及川先生は「東日本大震災の時にボランティアの方々にずいぶん助けられ、いつか自分も恩返しをしたいと思っていたが今になってしまった」とおっしゃっていました。「同窓の絆」という言葉の通りだと思います。
廣江先生は多くの困難を乗り越えて、診療室の再開を12月に果たされました。度重なる災害に挫けそうになりながらも地元の患者さんのためにと頑張っておられる姿は何度もメディアに取り上げられました。素晴らしいことだと思います。
春には1期生の清野宏先生が日本学士院賞を受賞されました。歯科界から初めての受賞とのことで、「同窓の誇り」だと思います。
春の叙勲では旭日双光章を高橋義夫先生、秋の叙勲では瑞宝双光章を井上温雄先生、旭日双光章を金山洋一先生が受賞されました。
また、7月には京都大学医学部口腔外科分野の教授に廣田誠先生が就任されるなど、各分野での同窓の活躍がありました。
学術では秋の50周年記念学術講演会において、記念講堂いっぱいの参加者があり、6名の講師(若林健史先生、北原信也先生、松丸悠一先生、中村茂人先生、二宮佑介先生、荻原太郎先生)から同窓の底力を感じました。このように素晴らしい同窓の姿に感動した1年でもありました。
来年は同窓会も50周年を迎えます。令和8年11月15日(日)帝国ホテルにて式典・記念講演・祝賀会を開催いたします。そして次のステージに向けて、その準備もしておりますので、執行部一同、気を引き締めて会務を進めて参ります。皆様引き続きご支援、ご協力の程、宜しくお願い申し上げます。
多くの先生は心静かに新年をお迎えになった事と思います。皆様にとって今年1年が素晴らしい年となりますよう、お祈り申し上げます。
令和7年1月27日
日本大学松戸歯学部同窓会
会長 古谷 由美子(3期)